Ikoyan’s diary

東海にある研究所の研究員です。日記代わりにポツポツ書いています。

Rとphyton

遅蒔きながら、Rとphytonを学び始めることにしました。
記念(?)に、ここで決意を宣言しておこうかと思います(挫けずに続けられるといいですが、、)。


専門である分子生物学の分野も、トップジャーナルを見ればマイクロアレイやRNA-seq、ChIP-seqのデータを含む論文が大多数になってきました。
データの見方は分かるけれども、図表がどうやって作成されたのかが今一つ分からないので、突っ込んだ議論が出来ない、という状態でも何とかやってこれてはいたのですが、、
大学院生でも実習でRNA-seqのデータの解析をするような昨今、教員の癖にこれではイカン、生き残れないぞ、化石になるぞ、、と危機感を感じ、せめて学生実習レベルくらいの知識は身に付けようと思い立ちました。


それに加えて、最近、三十代の時の知識、経験の貯金で食べていっている(仕事をしている)ような感覚がしていて、新しい事、例えばこれから自分の研究分野にも台頭してきそうなAI、機械学習といったツールについても学ばずに知らん顔をしているが、これでいいのか、、と思い続けていたのもありまして、、


まず、コマンドを入力してプログラミング、という分野は自分に関係無いと思い込んで逃げ回っていたけれども、それを止めよう、と思い、一つでいいのでプログラミング言語を勉強してみよう、と決めました。
ネットで調べたり、同じように最近プログラミングを勉強し始めようとしている同僚に聞いてみたりして、phytonという言語がどうやら覚えやすく、AIや機械学習にも使えて最近人気上昇中らしいということがわかったので、それに決めました。


早速「phyton1年生」という入門書を買って、自宅のMacでコマンドを打ったりしてみました。
文法の基礎や、ライブラリーの概念など、まるで絵本のように分かりやすく書いてあって、自分のように恐る恐る、ビビりながらやっている人間には、とても良かったです。


「phyton1年生」の本にある簡単なおみくじアプリ作りなどを楽しんで、これなら勉強を続けられるかもと少し前向きになってきたので、次の目標として、仕事でよく使う簡単な統計処理とグラフ作成をできるようになることを目標にしよう、と、思い立ちました。


本を新たに買うことも考えましたが、ググるとphytonできれいなグラフを作成、といったタイトルのサイトが幾つも出てきたので、それらを参考にさせてもらいつつ(コピペさせてもらいつつ)、phytonへのデータの読み込み、平均値や標準偏差の計算、棒グラフや散布図を作成、といったことを自分のPCで出来るようになりました。
こういうのって、ちょっとしたことをするのに長ーいプログラムを打ち込まないといけないに違いない、大変そう、、というように何故か思い込んでいたのですが、phytonですと数行のプログラムでグラフ作成が出来てしまい、大袈裟かもですが、かなり衝撃的でした。
まだグラフの細かい設定をする方法などについては勉強中ですが、、
C言語などですとこうはいかないのかもしれませんが、phytonに関しては本当、案ずるより産むが易し、でした。


さて、RNA-seq、マイクロアレイなどの塩基配列解析について改めてネットで調べると、殆どのサイトでは主にRが使われているようでした。
Rは生物学の分野で統計解析に使われる言語で、昔から折に触れて勉強せねば、と思ってはいたのですが、その度にプログラミングイヤイヤ病(?)が出てしまい、逃げ回っていたのでした、、。


しかし今は、phytonのおかげでプログラムアレルギー(?)があまり無くなってきたので、Rのコマンドを「うわーこういうの無理無理、分からへん」などと言わずに正視できるようになりました。
よく見るとグラフ作成のコマンドなどはphytonと似ていなくもないかなと思い、まぁドイツ語と英語みたいな感じかな、と思えて、親近感が湧いてきました。


今は気持ちが変わらないうちに、と、Rもインストールしてしまい、データ解析とグラフ作成を目標に、少しずつコマンドを覚えていっています。
実際やっていることとしては、暇を見つけてはキレイなグラフを描いておられるウエブサイトに行ってコードをコピーさせてもらい、自分のPCで再現してから、コードの中身を解読、試しに設定を変更してみたりする、ということを主にやっております。
語学で言うとひたすら翻訳の練習みたいな感じですが、初心者としては悪くない勉強法かと、、


取り敢えず、

phyton → データ解析、グラフ作成をマスター

R → データ解析、グラフ作成をマスター、あと塩基配列データの解析をやってみて、論文のマイクロアレイやRNA-seq関係の図がどのようにして作られているのかを知る

を目標にして、少しずつ勉強していきたいと思います。


人は立場が変わると意見も変わるもの、ですが、、

十年以上社会人をやっていると、このことを痛感します。本当に、人は立場や状況が変わると、意見がコロッと変わるものだなぁと、、



ヒラの研究員の時
「上の人は現場の意見を聞いてくれない、仕事を詰め込み過ぎ、忙し過ぎ」
ちょっとポジションが上がると、、
「上の人たちが早く成果を出せと言ってくるので、部下に文句を言われてもゴリ押しするしかない、仕方無い」


独身の時
「一人でも特に困らないし、全然楽しいよ」
結婚すると、、
「やっぱり35過ぎて独身の人とかって、何かあるのかなって思っちゃうよね、早く結婚した方がいいよ(余計なお世話である、、)」


自分に子供がいない時
「どこかの子供がギャーギャー騒いでうるさい、親は何やってんだ、止めさせろよ」
自分に子供ができると、、
「子どもは思い通りには動かないもの、騒ぐもの、だから仕方無い、みんな目くじら立て過ぎ」


いずれのパターンも、自分の立場が上がり、何というか自分自身がグレードアップした結果、今までより大人な、その立場にならないと分からない意見を持つようになった、というように御本人たちは思っておられることが多いように、個人的には思えます。
自分にとって都合がいい意見や、得になる意見になびいているだけにしか見えないことも多いのですが、、
合理化、というのでしょうか(?)、こういう豹変のことを、、
逆にどんなに立場が変わっても主張が一貫していて人を見下したりしない人は、尊敬してしまいます。


身近な例だと、やはり子供関係が多いでしょうか。
怒られそうですが、驚くほど意見や態度が変わるのは、やはり女性が多い気が、、


子供がいない時は「子持ちの人に迷惑をかけられたくない」「産休で休んでいる人のフォローとか大変、貧乏くじ」と、子育て中の人に冷たい態度を取っていたのに、自分の子供ができると一変、「子育ては本当に大変、周りのフォローが不可欠」と言い出したり、冷たくあしらっていた人に「子持ち同士仲良くしよう」と駆け寄って行ったり、、


何というか、そういう人たちには、含羞というものが全く感じられないことが多くて、唖然としてしまいます。
「これまで大変さが全く分からなかったけど、やっと分かったわ、、」みたいな、ワンクッション的な一言が豹変後にあったりしたら、まだいいのかもですが、、
「これで私もフォローされる側になったわ、ラッキー!」というような空気しか感じられないと、ちょっと引きます。


新しい立場に立って、そうなってみないと分からないことを知り、結果、前とは違う意見を持つのはいいことかと思います。
しかし、少し前の自分と同じ意見を持つ人たちを見下すのではなく、その人たちにも配慮して振る舞うように、少なくとも自分は気を付けたいものです。
あと、また元の立場に逆戻り(例えば降格、離婚などで)したなら、それでも自分は今と同じように、人を若干見下すような事を言っていられるのか、などと、立場によって意見をコロコロ変える人たちには、少し考えてみて欲しいものです。


家事をなるべく自動化してみました

思いきって10万円ほどかけて、家事の自動化を図ってみました。
購入したのは、食洗機と衣類乾燥機です。


食洗機はパナソニックの、4~6人用のものを購入しました。
一番小さな容量のものでいいかと最初は思ったのですが、やや大きめのフライパンやボウルが入らないかもと思い、ゆとりのある容量のものに決めました。
これは大正解で、炊飯器の内鍋とフライパンとその他の食器、といった組み合わせでも余裕で入り、重ならないように並べなくては、、と、気を使うことも無く快適です。
仕上がりも手で洗うよりキレイです。どなたかのブログで、食洗機用の洗剤は手荒れなどを考慮しなくていいので、強力に汚れを落とせるように作ることができるということが書かれていたのですが、なるほどと思いました。


衣類乾燥機は日立のものを購入し、洗濯機の上に設置してもらいました。
これまた食洗機同様、来た日から大活躍しております。
もともと洗濯物を干すのがもの凄く苦手で、毎回30分はかかっていたのですが、乾燥機のお出ましにより忙しい平日に干す作業をしなくてよくなり、ストレスが減りました。
「浴室内に(平日は浴室乾燥なので)効率良く温風が当たるように並べなければ、、」 「干そうと思ったけどまだお風呂に入っていなかった、入ってからにするか、、でもそれだと干している間に汗だくになるんだよなぁ、、」「明日明後日と忙しいし、今日洗濯をしておかないと後で着るものに困るぞ」と、頭の中でグルグルと洗濯のタイミングについて考えなくてもよくなったことが、何よりも有り難いです。


今は帰宅後に、洗濯物が大分たまってきたなぁと思ったら洗濯機を回し、以前から持っていた超脱水機にかけてカラカラにしてから乾燥機をかければ、1時間もかからずにフンワリ乾いた洗濯物を手に出来ます。
この超脱水機とのコンボはたまたまあったから出来ているのですが、本来なら2時間以上かかる乾燥時間が40~50分前後に短縮でき、そのため洗濯物の痛みが少なくて済むというのを実感しており、かなりおすすめです。
今は洗濯を思い立ってからトータルでも1時間半くらいしかかからず、何より苦手な干す作業が無くなって、本当に楽になりました。


家事の中でも、例えば料理などは上手くなった、美味しく作るコツが分かってきた、など向上する楽しみのようなものがあると思うのですが、掃除、洗濯、食器洗いなどは言ってしまえば汚れをとる作業であり、特に何かが上手くなるとか、人間性が向上するとかいうことも無いですし、なるべく自動化していきたいと思います。
何より、「家事のインナータイム」と、どなたかのブログでも書かれていたのですが、今日中にやっておかないと、、何時までにはやらないと、、と、座って休憩していても頭の中で家事のスケジュールを組み立てている、というような状態がほぼ無くなったのは大きく、単純に作業時間が短くなったというだけではなく、ストレスが減り、心のゆとりが出来たことに気が付きました。
その時間を研究に充てて、、と言うほど仕事熱心な人間でもないのですが。。



マンガ飯

以前に書いたように、「(そんな食生活だと)早く老けるよ」と知り合いに言われたのもあって、最近は出来るだけ食べるものに気を使っております。


レパートリーの中には、何となく読んだマンガに出てくる料理(というほど難しくないものもありますが)が幾つかあります。マネをして作ってみたらとにかく簡単で美味しいので、ハマって定番になったものたちです。



1つは、「三月のライオン」に出てくる、ブロッコリーのナムル風です。
ブロッコリーは以前はマヨネーズを付けて食べるくらいしか思いつかなかったのですが、ナムル風にすると、酒のツマミにもなりそうな大人の味になります。好きな味なので、ブロッコリー1つをまるっとナムルにしても、他におかずがあっても一日か二日で食べきってしまいます。


作るのも簡単で、マンガのように少し堅めに茹でるか蒸すかして、塩とごま油を加えて混ぜるだけ、です。
自分は自分好みにすべく少し改変して、塩の代わりに中華スープの元、ごま油、チューブのニンニク少々、砂糖少々で味付けしています。堅めのブロッコリーがカリッとして、ごま油の風味が病みつきになります。
マンガではブロッコリーとオクラを使っていますが、堅めに茹でたキャベツなどでも美味しいのではないかと思います。それと海苔をちぎって入れてもさらに美味しくなるのではと。。まだ試してはいないですが、、


もう1つ定番料理と化しているのは、「きのう何食べた?」というマンガに出てくる、牛肉とセロリの炒め物です。
これも作り方は簡単で、セロリと人参を炒めやすいように適当に小さい短冊のように切って(短冊切りというのでしょうか、、?)、牛肉と炒めて、オイスターソースを適当に、味が濃くなりすぎないように気をつけつつ入れるだけ、です。うろ覚えですが
マンガでは具材はセロリと牛肉だけだったかも(?)です。
玉ねぎを入れてみたりしたこともありましたが、玉ねぎがネットリとしてしまい、折角のこの料理の美点であるセロリ、人参のシャキシャキ感が損なわれる感じがして、最終的にはセロリ、人参、エリンギ、牛肉という取り合わせに落ち着きました。
まぁ玉ねぎもプロの中華料理のようにシャキシャキに仕上げられたら仲間に入れてもいいのかもですが、自分が調理すると、玉ねぎをメンバーに入れるるとどうもネットリとしてしまいます。エリンギはその点、セロリたちのシャキシャキ感を損なわないで上手くこの料理の美味しさを底上げしてくれるので、とてもお勧めです。
マンガでは、「セロリってサラダ以外使い道思いつかないんですよね」というような会話から、主人公の男性が職場の女性に教えてもらうのですが、自分は作ってみて、このマンガを読んで良かった、ありがとう!と思ったくらいハマった料理です。


忙しいとつい店屋物やラーメン屋などに走りたくなるのですが、そういう時は「老け込んだら将来の就職活動に不利かも」などと自分に言い聞かせ、なるべく家で夕飯を食べるよう、頑張っています。


羽生結弦選手、金メダルおめでとうございます

フィギュアスケートのテクニカルなことは分かりませんが、人生の全てをかけたような気迫、世界に自分しかいないかのような凄まじい集中力に圧倒されました。
もはや彼が競っているのは自分自身だけで、どう見られているかなどはどうでもよいことなのだろうなと、感じました。
あの年齢でそのような境地に達するというのは、なかなか無いことだと思います。
ただ才能や容姿に恵まれただけではなく、心身のコントロールが出来る強い人なんでしょうね。尊敬に値します。
人の反応ばかりうかがってしまうくせに、結局人の期待通りには動けていない、そんな自分を振り返って、反省しきりです。



自分も日々、負けないくらいの気迫を内に秘めて、研究、自己研鑽をするよう心がけたいと思いました。
少しでもいい雑誌に論文を出す、研究所の中で上手く立ち回る、などの卑近な事にばかり意識が行きがちで、ダメな大人の典型のようになっていますが、科学の発展にほんの少しでも貢献したいという、若かりし日の目標を忘れずにいたいものです。