Ikoyan’s diary

東海にある研究所の研究員です。日記代わりにポツポツ書いています。

人は立場が変わると意見も変わるもの、ですが、、

十年以上社会人をやっていると、このことを痛感します。本当に、人は立場や状況が変わると、意見がコロッと変わるものだなぁと、、



ヒラの研究員の時
「上の人は現場の意見を聞いてくれない、仕事を詰め込み過ぎ、忙し過ぎ」
ちょっとポジションが上がると、、
「上の人たちが早く成果を出せと言ってくるので、部下に文句を言われてもゴリ押しするしかない、仕方無い」


独身の時
「一人でも特に困らないし、全然楽しいよ」
結婚すると、、
「やっぱり35過ぎて独身の人とかって、何かあるのかなって思っちゃうよね、早く結婚した方がいいよ(余計なお世話である、、)」


自分に子供がいない時
「どこかの子供がギャーギャー騒いでうるさい、親は何やってんだ、止めさせろよ」
自分に子供ができると、、
「子どもは思い通りには動かないもの、騒ぐもの、だから仕方無い、みんな目くじら立て過ぎ」


いずれのパターンも、自分の立場が上がり、何というか自分自身がグレードアップした結果、今までより大人な、その立場にならないと分からない意見を持つようになった、というように御本人たちは思っておられることが多いように、個人的には思えます。
自分にとって都合がいい意見や、得になる意見になびいているだけにしか見えないことも多いのですが、、
合理化、というのでしょうか(?)、こういう豹変のことを、、
逆にどんなに立場が変わっても主張が一貫していて人を見下したりしない人は、尊敬してしまいます。


身近な例だと、やはり子供関係が多いでしょうか。
怒られそうですが、驚くほど意見や態度が変わるのは、やはり女性が多い気が、、


子供がいない時は「子持ちの人に迷惑をかけられたくない」「産休で休んでいる人のフォローとか大変、貧乏くじ」と、子育て中の人に冷たい態度を取っていたのに、自分の子供ができると一変、「子育ては本当に大変、周りのフォローが不可欠」と言い出したり、冷たくあしらっていた人に「子持ち同士仲良くしよう」と駆け寄って行ったり、、


何というか、そういう人たちには、含羞というものが全く感じられないことが多くて、唖然としてしまいます。
「これまで大変さが全く分からなかったけど、やっと分かったわ、、」みたいな、ワンクッション的な一言が豹変後にあったりしたら、まだいいのかもですが、、
「これで私もフォローされる側になったわ、ラッキー!」というような空気しか感じられないと、ちょっと引きます。


新しい立場に立って、そうなってみないと分からないことを知り、結果、前とは違う意見を持つのはいいことかと思います。
しかし、少し前の自分と同じ意見を持つ人たちを見下すのではなく、その人たちにも配慮して振る舞うように、少なくとも自分は気を付けたいものです。
あと、また元の立場に逆戻り(例えば降格、離婚などで)したなら、それでも自分は今と同じように、人を若干見下すような事を言っていられるのか、などと、立場によって意見をコロコロ変える人たちには、少し考えてみて欲しいものです。