Ikoyan’s diary

東海にある研究所の研究員です。日記代わりにポツポツ書いています。

新型うつ と サボりを見分けられるか

大学院生の幾人かが、殆どラボに来なくなってしまいました。
そのうちの一人の言うことには、就活やプライベートの用事等は気分良くこなせるが、ラボに来ようとすると気分や体調が悪くなって来れない、なので最低限の時間しかラボに居られない、とのこと。
体調不良を理由に数週間単位で休む他の一人も、こう言っては申し訳ないけれども、丸々ツヤツヤとしていて病気には見えない。


周りは、「多分、新型うつっていうヤツですかね、仕方ないですよね、、」などと言いつつ雑用を肩代わりしているが、やはりどこかで「飲み会には行けるとか、何かおかしくない?」「本当に病気なのか」と薄々思っているようで、ラボにうっすらと、その事に関する不満が充満しているような感じです。


新型うつについて調べてみると、確かに「プライベートな旅行や友人との遊びの時間などは楽しく過ごせるが、仕事関係の用事になると抑鬱状態になり、、」とある。
しかしこれって、、仕事のことになると楽しいことよりストレスになることの方が多いって、普通なのでは、と、思ってしまいましたが、、。
それともそれが極端になって、ストレス100%、みたいな状態になると病気認定ってことなのでしょうか、、?いやそんな時期でも、一時のことであれば、頑張って乗りきっている人もいるでしょうし、、


不思議なのは、彼らはラボにたまにしか来れないほど不調らしいのに、「やる気はあるんです」「あまりラボに来れないけれども学位は取りたい」と、指導教官が困惑するようなことを平然と言ってくることです。
体が弱くて研究活動ができないなら、自分の体力に見合った違う職業を目指した方がいいのではと思うのですが。研究者は気力体力が無いと務まらない職業ですし、、。しかしそういう話の流れになると、彼らは認めたくないのか、黙ってやり過ごそうとします。そうしてやり過ごして期間満了したら、「仕方がないな、体が弱いからオマケして、これくらいの出来でいいことにしてあげよう」と言って学位をくれるとでも思っているのか、、。


今のように、(申し訳ないけれども)「自称」新型うつにしか見えない人が雑用やセミナー当番をパスできて、自分の来たいときだけラボに来て好きなように振る舞えるという状態では、毎日来てラボの運営や雑用に真面目に関わっているメンバーのやる気が削がれていっても仕方ないか、、と、思えます。
全うに機能しているメンバーがバカをみる、という構造を放置していると、やがて自分も適当にサボった方が得だ、と考える人が増えていき、ラボが荒廃していくのではと。。
まぁまだそんな傾向は見られないので、大袈裟に考えすぎなのかもしれませんが。


そんなこんなで、心身の病気を理由に、一部の院生を特別待遇 にするのなら、診断書の提出くらいは要求してもいいのではと思います。少なくとも気軽に仮病を使う人は減るかと。